名も知れぬ花
建物の壁際で、生い茂った草が風にそよいでいました。
その前を通り過ぎて行こうとして、何かが見えた気がして・・・
ん? 今のなあに? 思わず後戻り。
長く伸びた草の先に見逃してしまいそうな程、小さな小さな花をつ
けていました。
数ミリサイズですが、レンズを通してのぞくとこんなに可愛らしい
姿です。
わすれな草そっくり。でも大きさが全く違います。なんだろう。
子供の頃、植物学者の牧野富太郎博士のことを教わった時に「名も
なき花などない、名も知れぬ花だ」と言われた逸話がとても強く記
憶に残っています。
雑草などと、つい言ってしまいますが、どんなものにも名前がある。
私達がその名を知らないだけなんだと。
しかし、博士のこの言葉は、単に植物のことだけを言っているので
はない、奥の深ーい含蓄のある言葉だなぁとつくづく思います。
でも一体この植物、なんと言う名前なんでしょうか。
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