和の美

Japanese beauty

日本各地から桜の便りが次々と聞かれ、福岡では満開の時期を迎えてい
ます。

日本人にとっては、花を愛でる気持ちもこの時期は格別なもののように
思います。
日頃、花に興味があまりない御仁もこの時ばかりは、桜の美しさに目を
とめられるのではないでしょうか。

和の美と言えば、先日福岡市博物館に於いて開催中の特別展「きもの
ビューティ」に出掛けました。

先人達の美に対する並々ならぬ感性と技がうかがえる素晴らしいもの
でした。

思わずため息が出る程の豪華な日本刺繍が施されたものは、もはや
美術品ですが、大正、昭和初期の時代に普及した銘仙の着物は、現代
においても古びていないほどの斬新なデザインでした。

当時の女性のおしゃれ心を垣間見たようです。

展示品の最後にあったのは、なんと大胆に音符をデザインした「赤色音
符模様銘仙着物」でした。
きっと音楽が大好きな若い女性があの着物を着て、楽器を奏でたり蓄音器
から流れるレコードの音楽に耳を傾けたりしていたに違いないなどと当時
に思いを馳せました。

福岡市博物館で4月7日までの開催です。開催期間あとわずかですから
ご興味のある方はお急ぎくださいね。