野菊

nogiku

生い茂った様々な植物の陰で、薄紫色の小さな花がそこかしこと咲
いています。

薄紫色の花でミヤコワスレと似ていたので、最初はそのように思い
込んでいたのですが、Sさんの「野菊みたいね」とのつぶやきで、
調べてみたらまさしくそのとおりでした。ミヤコワスレとは花の咲
く時期が違っていました。(Sさん、ありがとう)

ちなみに、都忘れは佐渡に流された順徳天皇が都を偲んで付けられ
た花の名だそうです。

野菊は総称で沢山の種類があります。いわゆる菊とは別物で、主に
野菊と呼ばれているのはヨメナが多いようです。

ヨメナは、若葉が食用になるそうで、そのために摘んでいる様子が
「嫁菜摘む」と春の季語としてうたわれるのでしょう。
花は秋に咲くので秋の季語として登場します。

小説「野菊の墓」に象徴的に登場するので、思い浮かべる方が多い
かもしれません。
ひっそりと咲いていますが、芯の強さを感じさせる花です。

花言葉は「隠れた美しさ」